101G5

16歳の女子。るいそうを主訴に来院した。一卵性双生児の姉。小学校、中学校と成績も良くテニス部キャプテンで頑張っていた。高校に入り、妹とダイエットを始めた。妹は学業成績が伸びるに従って母親から誉められることが多くなり、ダイエットから遠のいた。しかし本人はダイエットを続け1年後には身長158cm、体重32kgになった。気晴らし食いや自己誘発性の嘔吐は認めない。病態として最も可能性が低いのはどれか。
ボディーイメージの歪み
成熟することへの拒否
性同一性に関する葛藤
母親との葛藤
妹との葛藤

解答: c

101G5の解説

16歳女子のるいそう。ダイエットを契機としてみられており、神経性食思不振症である。
a ボディーイメージの歪み(適正な体格では満足できず、不健全なほどのるいそうを良いものと考えてしまう)がある。
b・d・e 家庭内での葛藤は本文から十分に読み取れる。妹との対比されることを嫌悪する様子もあり、姉という年齢が上の立場を無意識下にプレッシャーと感じているのかもしれない。このことから成熟することへの拒否もありそうだ。
c 誤り。性同一性障害ではないため不適切。

正答率:88%

テーマ:るいそうをきたす思春期女子の病態

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