101E11

陣痛は次第に増強し、午後2時に自然破水した。午後3時の陣痛の間隔は2分、持続時間は60秒。内診所見では子宮口開大6cm、展退度80%、児頭下降度SP+1cm、子宮口の位置は前方、硬さは軟であった。午後6時に陣痛間隔は5~7分、持続時間は20~30秒となった。小泉門を10時に触知、子宮口開大8cm、展退度90%、児頭下降度SP+2cmであった。その後、陣痛の間隔と持続時間とは変わらず、午後9時の内診所見は不変である。胎児心拍数パターンに異常は認めない。
処置として適切なのはどれか。
経過観察
頸管熟化薬投与
陣痛促進薬投与
会陰切開術
吸引分娩

解答: c

101E11の解説

陣痛は次第に増強し、自然破水となった。午後3時では陣痛の間隔は2分、持続時間は60秒であったが、午後6時では陣痛間隔は5~7分、持続時間は20~30秒と微弱陣痛となっている。その後、陣痛の間隔と持続時間とは変わらず、午後9時の内診所見は不変であることから、分娩が停滞していることが分かる。
a 微弱陣痛微弱陣痛が原因となり遷延分娩をきたしており、経過観察というわけにはいかない。
b Bishop Scoreは13点と満点で、既に頸管は成熟していることから熟化薬は不要である。
c 正しい。陣痛促進薬投与により分娩を誘発する。
d 子宮口開大8cmであり、会陰切開では対応できない。
e 子宮口開大8cm、児頭下降度SP+2cmであり、吸引分娩の適応とならない。

正答率:72%

テーマ:【長文2/3】続発性微弱陣痛の処置

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