101D10

65歳の男性。歩行時のふらつきを主訴に来院した。神経学的診察で両下肢に高度の位置覚の低下を認める。患者を立位で閉脚させた。
どのような指示をすると転倒するか。
両手を水平挙上する。
足元を見つめる。
首を左右に振る。
眼を閉じる。
膝を曲げる。

解答: d

101D10の解説

高齢男性の歩行時ふらつき。位置覚の低下を認めており、Romberg試験で陽性となる可能性が高い。
a 両手を水平挙上するのはBarré徴候をみるとき。
b 足元を見つめている限り、視覚的補正ができるため、転倒しない。
c 首を左右に振るのは髄膜刺激症状をみるとき(jolt accentuation test)。
d 正しい。眼を閉じることで、視覚的補正ができなくなり、転倒する(Romberg徴候陽性)。
e 膝を曲げるのは髄膜刺激症状をみるとき(Kernig徴候)。

正答率:96%

テーマ:Romberg徴候の実際

フォーラムへ投稿

関連トピック