101B94

頭部単純CTが頭部MRIより診断に有用なのはどれか。
脳腫瘍
脳梗塞
多発性硬化症
くも膜下出血
静脈洞血栓症

解答: d

101B94の解説

頭部CTでは早期の脳出血やくも膜下出血〈SAH〉を鋭敏に捉えることができる。
a 脳腫瘍の診断にはMRIの各種画像による鑑別が必須である。腫瘍の石灰化や出血はCTの方がよく評価することができるが、診断に有用なのはMRIである。
b 早期の脳梗塞はCTには写らないことも多い。MRIの拡散強調像が有用である。
c 脱髄疾患はMRIのT1強調像にて低信号を示す。CTでは分からない。
d 正しい。出血病変であり、鞍上部周囲のくも膜下腔にヒトデ型の高吸収域を認める。
e 脳梗塞同様、血栓による虚血病変はMRIで捉えやすい。陳旧性の場合CTでも描出されるがMRIの方がより明瞭である。

正答率:86%

テーマ:頭部単純CTが頭部MRIより診断に有用な病態

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