101B93

胸部単純CTでマイナスのCT値を含む病変はどれか。2つ選べ
胸水
無気肺
大動脈瘤
縦隔気腫
縦隔奇形腫

解答: d,e

101B93の解説

CT値とは水を0、空気を-1000、硬い骨を+1000とした組織の密度の相対値である。マイナスのCT値ということは、より空気に近いものを選べばよい。
a 胸水はほとんどが水分であるためCT値は0に近く値としてはプラスである。
b 無気肺ではCTで軟部組織と同様に淡い高吸収域となり値はプラスである。
c 大動脈瘤内の陰影は淡い高吸収域でありプラスのCT値である。
d 正しい。縦隔気腫は内容が気体であるためマイナスのCT値となる。
e 正しい。奇形腫の内容は多くが脂肪であり、脂肪は-100程度のCT値であるためマイナスである。

正答率:61%

テーマ:胸部単純CTでマイナスのCT値を含む病変

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