101A29

48歳の男性。右上腹部の不快感を主訴に来院した。身体所見に異常はない。血液所見:Hb 13.8g/dL、白血球5,800。血清生化学所見:総ビリルビン0.9mg/dL、AST 30U/L、ALT 32U/L、γ-GTP 48U/L(基準8~50)。免疫学所見:CRP 0.1mg/dL、CA19-9 32U/mL(基準37以下)。腹部超音波写真(A、B)を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
胆石症
胆嚢炎
胆嚢蓄膿
胆嚢腺筋腫症
胆嚢ポリープ

解答: d

101A29の解説

腹部超音波写真では胆嚢壁肥厚を認め、またcommet signも認めることから胆嚢腺筋腫症と診断する。
a 胆石であればacoustic shadowを認めるはずである。
b・c 胆嚢炎や胆嚢蓄膿であれば炎症反応が上昇しているはずである。
d 正しい。上述の通り。
e 超音波写真に明らかな隆起性病変は認めない。

正答率:74%

テーマ:胆嚢腺筋腫症の診断

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