101H37

32歳の女性。口渇、多飲、多尿および体重減少を主訴に来院した。意識は清明。身長160cm、体重46kg。脈拍80/分、整。血圧104/72mmHg。甲状腺の腫大は認めない。尿所見:蛋白(−)、糖4+、ケトン体2+。血清生化学所見:空腹時血糖324mg/dL、HbA1c 9.8%(基準4.3~5.8)。
治療方針決定に有用な検査はどれか。2つ選べ
動脈血ガス分析
尿中Cペプチドの測定
尿中アルブミンの定量
インスリン負荷試験
75g経口ブドウ糖負荷試験

解答: a,b

101H37の解説

32歳女性の口渇、多飲、多尿および体重減少。尿糖4+、尿ケトン体2+、空腹時血糖324mg/dlより糖尿病性ケトアシドーシス〈DKA〉の診断。
a 正しい。動脈血ガス分析にて代謝性アシドーシスであることを示す。
b 正しい。尿中Cペプチドの測定にて1型 or 2型糖尿病の判別ができる。
c 尿中アルブミンの定量は糖尿病性腎症の検査である。
d インスリン負荷試験は成長ホルモン分泌試験である。
e 空腹時血糖とHbA1cの値よりすでに糖尿病の診断はついており、75g経口ブドウ糖負荷試験は害悪だ。

正答率:53%

テーマ:糖尿病性ケトアシドーシス〈DKA〉の治療方針決定に有用な検査

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