101A23

25歳の男性。突然の左下肢全体の腫脹と疼痛とを主訴に来院した。昨夜、飲酒後に就寝したところ、明け方に痛みのため覚醒し、次第に左下肢が腫大してきた。体温36.5℃。下肢に明らかな感染巣を認めない。左下肢は腫脹し、一部暗赤色の発赤を認める。
最も考えられる病態はどれか。
特発性浮腫
リンパ流障害
深部静脈血栓症
血小板減少に伴う出血
凝固因子異常に伴う出血

解答: c

101A23の解説

突然の左下肢全体の腫脹と疼痛とを主訴とする25歳男性。左下肢の腫脹と、一部暗赤色の発赤を認めることから、深部静脈血栓症〈DVT〉を疑う。飲酒により脱水状態を来し、就寝していることからDVTの発症リスクとなる。
a 特発性浮腫は全身の浮腫が繰り返す病態である。
b リンパ流障害は浮腫を来すが、無痛性である。
c 正しい。最も疑う。
d・e 血小板減少や凝固因子異常の場合には全身に症状を認める。局所の症状である本症例では考えにくい。

正答率:82%

テーマ:深部静脈血栓症〈DVT〉の診断

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