100I25

17歳の男子。サッカーのプレー中、相手と激突し、直後から痛みで足をつけなくなり来院した。右下腿部に腫脹と皮下出血とがあり、エックス線単純写真で脛骨に骨折線を認めるが転位はない。保存的治療を選択した。
骨癒合までの適切な通学方法はどれか。2つ選べ
自転車
歩行器
車椅子
松葉杖
下肢装具

解答: d,e

100I25の解説

いずれの年齢においても、介助器具は過度も不足も好ましくない。
a 片足で自転車を漕ぐことはできるかもしれないが、誤ってペダルに下腿をぶつける可能性があり、咄嗟の事故回避が難しくなるため危険である。
b 歩行器は体幹や下肢の筋力が不十分な場合に処方される。安定性が増すが自由度は下がり、屋外に出る可能性がある患者には不向きである。本症例のような若年の活動度の高い症例には適さない。
c 右下腿の骨折のみで他の部位には異常がないため、筋力低下を防ぐためにも左脚や体幹を普段通りに使う必要がある。車椅子は過度の介助である。
d 正しい。上肢で身体を支えるだけの筋力があり、動作学習に問題がなければ自由度が高いため本症例に適している。
e 正しい。下腿の安定性がないため、骨癒合がみられるまでは装具で補う必要がある。損傷部位の保護が可能で自由度を奪わないため適切な介助である。

正答率:78%

テーマ:骨折後に適切な通学方法

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし