100I21

4か月の乳児。鼠径ヘルニアの手術のため入院した。気管挿管による全身麻酔を開始したが、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が徐々に低下してきた。
原因として最も可能性が高いのはどれか。
気胸
肺水腫
クループ
片肺挿管
肺塞栓症

解答: d

100I21の解説

全身麻酔後、徐々にSpO2が低下してきた4か月児。ポイントの1つ目は「開始したが」という表現。これは全身麻酔開始直後ということを意味する。2つ目は「徐々に」という表現。ここから急速に進行する病態は除外できる。
a 送気量が多すぎたことで気胸を呈した可能性はある。が、そのケースでは比較的急速に酸素低下が進行する。
b・c 全身麻酔開始直後にいきなり発生することは考えにくい。
d 正しい。挿管チューブの先端部が進みすぎ、徐々に酸素が低下してきた可能性が高い。
e 術後の長期臥床後に多い。また、酸素低下は急速である。

正答率:93%

テーマ:気管挿管による全身麻酔の合併症

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