100I19

分娩直後の新生児。在胎39週、経腟分娩で出生した。出生直後に啼泣はなく自発呼吸も認めない。妊娠経過に異常を認めなかった。分娩時間12時間。胎児心拍数陣痛図には、分娩30分前から変動一過性徐脈が出現していた。心拍数120/分。四肢にチアノーゼを認め、筋緊張は弱い。
直ちに行う必要がないのはどれか。
酸素投与
足底刺激
静脈路確保
気道分泌物吸引
乾布での全身刺激

解答: c

100I19の解説

 分娩直後の新生児への対応が問われている。
a 四肢にチアノーゼを認めており、早期に酸素投与をすべきである。
 b・d 出生直後に啼泣はなく自発呼吸も認めないため、まずは気道分泌物吸引により気道を確保し、足底刺激により呼吸を促す必要がある。
c 誤り。薬物投与のために静脈路を確保することは有用ではあるが、各選択肢の処置をした後でも遅くはなく、優先度は最も低い。
e 乾布での全身刺激により低体温を予防でき、呼吸も促すことが出来る。

正答率:53%

テーマ:新生児仮死への対応

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