100I18

40歳の男性。1週前からの39℃の発熱を主訴に来院した。以前から心雑音を指摘されていた。1か月前に抜歯の既往がある。身長174cm、体重60kg。体温37.6℃。呼吸数18/分。脈拍92/分、整。血圧134/78mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。心尖部に汎収縮期雑音を聴取する。心エコー図を別に示す。
この患者で予想される検査結果はどれか。
血清鉄増加
CRP陰性
血液培養陽性
ガンマグロブリン減少
クレアチンキナーゼ増加

解答: c

100I18の解説

発熱を主訴とする40歳男性。心尖部に汎収縮期雑音を聴取し、僧帽弁閉鎖不全症〈MR〉を疑う。心エコー図では僧帽弁前尖に疣贅を認める。1か月前の抜歯をしており、感染性心内膜炎〈IE〉の可能性が高い。
a 慢性炎症に伴う貧血を合併していると予想される。その際は血清鉄は低下し、フェリチンは増加する。
b CRPは陽性となる。
c 正しい。抜歯後は口腔内常在菌である緑色連鎖球菌によるIEが多い。
d ガンマグロブリンは慢性炎症のため増加すると考える。
e クレアチンキナーゼ〈CK〉は急性心筋梗塞や骨格筋疾患などで増加する。

正答率:95%

テーマ:感染性心内膜炎〈IE〉で予想される検査結果

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