100F33

62歳の男性。腹部不快感を主訴に来院した。1年前に大腸癌の手術を受けた。腹部造影CTを別に示す。
治療として適切なのはどれか。
肝動脈塞栓術
抗癌化学療法
放射線治療
ラジオ波焼灼
肝切除

解答: b

100F33の解説

1年前に大腸癌の手術を受けた62歳男性。腹部造影CTでは肝内に多発する腫瘤影を認め、ring enhancementを呈している。大腸癌の肝転移を考える。
a・d 肝細胞癌の治療法であり転移性肝癌には無効である。
b 正しい。肝全体に多発しており切除不能例である。抗癌化学療法の適応となる。
c 大腸癌の肝転移であり腺癌を疑う。腺癌は放射線感受性が低い。
e 広範囲に腫瘍が多発しており肝切除不能である。

正答率:67%

テーマ:転移性肝癌の治療

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