100F18

73歳の男性。1か月前からの咳嗽と粘液性痰とを主訴に来院した。30年間、鉱山で働いていた。呼吸困難はHugh-Jones分類のIII度である。胸部エックス線写真を別に示す。
この疾患で頻度の高い合併症はどれか。
肺結核
リポイド肺炎
好酸球性肺炎
びまん性汎細気管支炎
ニューモシスチス肺炎

解答: a

100F18の解説

1か月前からの咳嗽と粘液性痰とを主訴とする73歳男性。30年間、鉱山での勤務歴がある。胸部エックス線写真では両上肺野優位に浸潤影を認め、珪肺が考えられる。
a 正しい。珪肺では肺結核を合併する。
b リポイド肺炎は珪肺とは関連がない。
c 好酸球性肺炎と珪肺は関連がない。
d びまん性汎細気管支炎は慢性副鼻腔炎の合併が多く、珪肺は合併しない。
e 免疫不全状態ではなく、ニューモシスチス肺炎は合併しない。

正答率:87%

テーマ:珪肺の合併症

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