100B55

スポーツが原因とならないのはどれか。
(編注:108D-31と決定的に矛盾する。不適切扱いにはなっていないが、正答は存在しないと思われる)
疲労骨折
腰椎分離症
離断性骨軟骨炎
大腿骨頭すべり症
膝前十字靱帯損傷

解答: d

100B55の解説

a 繰り返し加わる負荷の積み重ねで生じる。短期集中型のトレーニング中などに生じることが多い。骨密度の低下も疲労骨折を起こす原因となりえる。
b 成長期の男児で激しいスポーツを行う子供に多い。脊椎の疲労骨折である。対処せずに運動を続けてしまうと偽関節が形成され分離症となる。スコッチテリアの首輪と呼ばれるエックス線像が特徴的であるが、45度斜位で撮影する必要がある。
c スポーツによるストレスや外傷による骨への負担が繰り返されることで軟骨片が関節内に遊離し炎症を起こすというものである。成長期の学童に多い。
d △。大腿骨頭と頸部の間にある骨端線という部分から先の骨頭が、頸部に対して後下方に転移する疾患である。成長期に多く、体質(肥満など)による骨端線の脆弱性が原因である。108D31では野球のスライディングが契機となっており、本選択肢は完全に誤りとは言えない。他選択肢との兼ね合いで「最もスポーツと関連が低いもの」といった扱いと言えよう。
e 着地時や急な方向転換時に生じる靭帯損傷である。受傷直後より関節内血腫が生じ、前方引き出しテストやLachmanテストが陽性となる。

正答率:65%

テーマ:スポーツが原因となる整形外科疾患

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