100A8

67歳の男性。陰部の赤い斑を主訴に来院した。3年前から左の陰嚢に痒みを伴う紅斑が出現した。市販の塗り薬で治療していたが、紅斑は次第に拡大してきた。陰嚢の写真(A)と生検H-E染色標本(B)とを別に示す。
診断はどれか。
Bowen病
基底細胞癌
悪性黒色腫
単純性血管腫
乳房外Paget病

解答: e

100A8の解説

高齢男性の陰部の赤い斑。画像ではAにて陰嚢部の紅斑がみられ、Bにて明るい細胞(Paget細胞)の増生がみられる。乳房外Paget病の診断。
a・b Bowen病や基底細胞癌は日光曝露部に出現しやすい。また、病理では核の大きな(すなわち明るくない)異型細胞が出現する。
c 悪性黒色腫では黒色調の皮疹がみられる。
d 単純性血管腫は文字どおり、血管の病変である。病理画像で明るい細胞が出現することはない。
e 正しい。上記の通り。

正答率:95%

テーマ:乳房外Paget病の診断

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