100A29

42歳の男性。人間ドックの腹部超音波検査で肝に腫瘤性病変を指摘され来院した。身体所見に異常はなく、血液所見と血清生化学所見とに異常を認めない。腹部ダイナミックCT(A、B、C)を別に示す。
対応として適切なのはどれか。
経過観察
内視鏡的逆行性胆管膵管造影
選択的腹腔動脈造影
超音波ガイド下生検
肝シンチグラフィ

解答: a

100A29の解説

腹部ダイナミックCTでは腫瘤の周囲からゆっくりと造影され、静脈相においても造影効果が残っていることから血管腫を考える。
a 正しい。肝血管腫は経過観察である。
b 胆管膵管合流異常などの精査のために行う。
c 肝細胞癌の際に行う。
d 悪性腫瘍を疑う際に病理学的評価のために行う。
e 肝機能の評価で用いる。

正答率:76%

テーマ:肝血管腫への対応

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